4年前に愛知県一宮市の男子中学生が自殺した問題で、市が学校側の責任を認め、双方が和解案を受け入れました。

 2017年、一宮市の市立中学の3年生だった男子生徒(当時14)は、「担任に人生をすべて壊された」などと書いたメモを残し、飛び降り自殺しました。

 その後、男子生徒の両親は、自殺は担任の教師の不適切な指導などが原因として、市に損害賠償を求める訴えを起こしていました。

 両親の弁護士によりますと、市が学校側の責任を認め謝罪することや、和解金を支払うとともに再発防止策を取るとした裁判所の提示する和解案を、双方が受け入れたということです。

 今後、市議会の承認を経て今年9月にも正式に和解が成立する見通しで、男子生徒の母親は「裁判所と市が学校側に責任があることを認めてくれてよかった」とコメントしています。