三重県多気町の商業リゾート施設「VISON」に7日、新たにチョコレート専門店がオープンしました。

 今年4月からマルシェやバーベキュー施設などが順次オープンしている、三重県多気町の「VISON」。パティシエの辻口博啓さんが手掛けるチョコレート専門店「ルショコラ ドゥ アッシュ」が、東海地方初出店です。

 ショーケースにきれいに並べられているのは、看板商品の「ボンボンショコラ」。ペルーやエクアドルなど世界各国のカカオを使ったものが並びます。

 店のイチオシは、ここでしか食べられない三重県産のマイヤーレモンを使ったボンボンショコラです。

 他にも、赤ワインとスパイスを合わせた大人のチョコレートに、生地やクリームにピスタチオをふんだんに練り込んだケーキ、濃厚なチョコレートを使ったチーズケーキなど、全部でおよそ60種類のチョコレートスイーツが味わえます。

 さらにここでは、日本初となる試みも…。

パティシエの辻口さん:
「日本で最高のカカオを作ることは、非常に魅力的なロマンにあふれた挑戦」

 なんと、この「VISON」で日本初となるカカオの温室栽培をスタート。地元・松阪市の製油メーカーと共同で運営します。

 カカオの原産地の気候を再現するため、ハウス内の気温は常時35度前後に保たれています。カカオの栽培は大変難しいそうですが、順調に育てば3、4カ月で収穫できるとのことで、将来はここでとれたカカオを商品に使いたいということです。

辻口さん:
「カカオができるまでのプロセスを解明して、技術を習得して全国に農園を広げていきたい」

 VISONは7月20日にグランドオープンの予定で、ホテルや和食店、スペイン料理のバルなどが開業します。