別の政党の市議に罵声を浴びせたり暴行したなどとして、損害賠償を求める裁判を起こされた自民党の名古屋市議に、慰謝料10万円の支払いを命じる判決が言い渡されました。

 地域政党の「減税日本」と、所属する田山宏之名古屋市議(63)は、2018年11月、懇親会で自民党の藤田和秀市議(57)から「くず」や「廃棄物」などと罵声を浴びせられたほか、頭を叩くなどされたとして、合わせて200万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。

 これまでの裁判で、藤田市議側は暴言と暴行について否定し、請求の棄却を求めていました。

 29日の判決で、名古屋地裁は「侮辱的な言葉を連呼し額を叩いたと認められる」として、藤田市議に田山市議への慰謝料10万円の支払いを命じました。

田山市議:
「この判決をふまえ、ご自身の進退も含め、判断されるべきではないかと考えております」

 藤田市議は「弁護士と対応を協議中です」とコメントしています。