三重県では4日、新たに74人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日あたりの感染者数は4月24日の72人以来、102日ぶりに過去最多を更新しました。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から80代までの74人です。

 四日市市内の中学校に通う女子生徒は、スポーツのクラブ活動で一緒だった生徒の感染がわかり、2日に検査を受けて、陽性が判明しました。このクラブ活動では、これで生徒7人の感染が判明し、県は89例目のクラスターとして、クラブ活動で感染が広がった経緯などを詳しく調べています。

 鈴鹿市の40代男性は県内の会社役員で、7月30日に発熱などの症状が出たため、2日に検査を受けて陽性になりました。男性は症状が出る30日までの3日間、会社の従業員ら4人から7人ほどで集まり食事をしていて、県は食事を一緒にした職場の従業員など13人を濃厚接触者として検査しています。

 伊賀市の40代女性は、喉の痛みの症状が出る前日に、スポーツの習い事に参加していたということで、県は参加者など21人の検査を進めています。

 また、7月26日から8月4日までに公表された陽性患者のうち、新たに105人がデルタ株を含む変異株に感染していたことがわかりました。変異株検査の陽性率は72.9%になっていて、県の担当者は「感染者の多くがデルタ株とみられ、変異株に置き換わりつつある」としています。

 4日時点の病床使用率は37.2%で、累計の感染者は5951人です。

 鈴木知事は臨時で会見を開き、「第5波に入っていることは間違いない。大いに警戒が必要だと考えている」として、6日に対策本部会議を開き、県外との移動の自粛要請なども含め、今後の対策を決めることにしています。