「渦の状態で降りてきた」突風は“竜巻”か…少なくとも建物26棟・車22台被害 目撃住民が目にした物は
愛知県豊川市では9日、突風で建物の屋根が飛ばされるなどしました。被害から一夜明け、現場では復旧作業が進められました。突風を目撃した住人らは「渦を巻いていた」と証言していて、竜巻だった可能性も指摘されています。
(リポート)
「突風の被害があった中学校では、はがれた体育館の外壁の補修工事が始まりました」
突風で、体育館の壁などが飛ばされる被害があった豊川市の中学校。10日朝から復旧作業が進められました。
<動画の音声>
「危ない危ない危ない危ない…」
「なんか焦げ臭い、電線がここ垂れてるから」
9日午前6時半ごろ、豊川市中央通付近で相次いだ突風による被害。
(リポート)
「あちらの建物の二階では、屋根が崩れ落ちている状況です。こちらでは、ラーメン屋の看板が根元から折れています」
建物の屋根などが飛ばされたほか、車のガラスが割れるなど、少なくとも建物26棟、車22台に被害が確認されました。
車のガラスが割れる被害に遭った男性:
「すごく怖かった。家が飛んでしまうかなと思いました。音がすごかった。(車が)もうぼろぼろになってしまって、キズだらけでへこんだり、車の中にガラスが飛んでしまったし」
愛知県などによりますと、突風の被害が確認されたのは豊川市役所の東側のエリアで、千歳通から本野町までの南北およそ2.4キロに及びました。
南から北に向かって通り抜けたとみられる突風。目撃した人たちはある特徴があったと証言します。
目撃した女性:
「すごいドドドって音がして、カーテンを開けたら渦を巻いていて」
目撃した男性:
「ぐるーっと『渦』。渦の状態で降りてきた。下から上に巻き上げる感じで、私は小さな竜巻だと思うけどね」
「渦を巻いていた」と口々に証言する住民たち。突風は竜巻だった可能性が指摘されています。
気象庁は10日も現地に調査に入り、住民から当時の状況を聞くなどして、突風が竜巻だったのかどうか調べています。