31日夜、名古屋・栄の地下街「クリスタル広場」で、若者向けに地元の人がワクチン接種を呼び掛けました。

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、若い世代にも接種を促す様々な取り組みが各地で行われています。

 名古屋・栄の真ん中にある「サンシャインサカエ」。3階がワクチン接種の会場になっていて、7月4日から連日、近くの店や企業などを対象にした「職域接種」が続けられてきました。

(リポート)
「栄のこちらの会場では、9月1日から職域接種だけでなく広く若者など、一般向けへの接種がスタートしています」

 接種の対象を拡大し、12歳以上で名古屋市に住民票がある「全ての人」が受けられるようになりました。

 愛知県では、20代以下の累計感染者数が全体の半数以上を占めるなど若者への感染が拡大しています。9月1日からの接種対象拡大で、若い世代にも接種を進める狙いです。

ひだまりこころクリニックの理事長:
「部活動(をやっている生徒)や受験生から特に強い要望を頂いておりまして、若い方だからこそ早く(ワクチンを)打って頂きたいと思っています」

 職域接種と合わせて1日2000人規模で接種を進める「サンシャインサカエ」会場では、若い人の姿も目立ちました。

女子大学生:
「(久しぶりに)ワクチン打つために栄に来たって感じです」

中学3年の男子生徒:
「受験の時にコロナに感染してしまったら、怖いなと思って」

 こちらの兄弟は始業式を終えてから来たといいます。

小学6年の男子児童:
「(接種した人はクラスに)1人くらいしかいなかったです」

中学1年の男子生徒:
「緊張していたんですけど、そこまで痛くなかったので大丈夫でした」

 9月2日は予約全体の半数近くを20代以下が占めているという「サンシャインサカエ」会場。接種は11月20日まで続けられます。

 一方、こんな取り組みも…。

(リポート)
「タクシー代1500円が無料になりました」

 タクシー配車アプリ「DiDi」のサービス。愛知など14の都道府県で、接種会場までのタクシー料金が片道1500円分、往復で最大3000円分値引きされるものです。

DiDiモビリティジャパンの担当者:
「最近は若い方のコロナワクチン接種促進が課題になっている。サービスを使うことで少しでもワクチンの接種促進に繋がっていけばと考えています」

 アプリ上で都道府県ごとに発行されるクーポンを取得します。乗車する地点と行き先の接種会場を設定すると、タクシーが迎えに来ます。

 乗車料金をアプリで決済すれば、最大1500円分が値引きされます。

 SNS上では、サービスを利用したというユーザーから感激の声も…。

<ユーザーの声>
「DiDiのワクチンサービス強すぎ。電車だと乗り換え2回もあって40分かかるから、ちょー嬉しい」
「無料で往復タクシーに乗れたので、めちゃんこ助かったー!」

 担当者によると、クーポンの残りが少なく、9月上旬には終了する見通しですが、「接種しやすい環境づくり」が各地で進められています。