三重県では7日、新たに120人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

 感染がわかったのは、鈴鹿市や津市などに住む10歳未満から60代までの120人です。内訳は鈴鹿市27人、津市23人、四日市市22人、松阪市11人などとなっています。

 120人の半数近い58人の感染経路がこれまでのところ、特定できていません。

 4日までに感染が公表されていた20代から60代までの男女11人は、四日市市内の福祉施設の利用者で、8月27日に最初の利用者の感染がわかり、検査をして陽性が判明していました。

 県は調査をした結果、施設内の利用者がマスクをつけていなかったこともあり、利用者同士の会話で感染が広がったとみて、この施設を109例目のクラスターとしました。

 三重県庁に勤務する30代と40代の男性職員4人は症状が出るなどしたため、検査を受けて陽性が判明しました。

 感染した職員4人は地域連携部、子ども・福祉部、デジタル社会推進局の3つの部署にまたがり、いずれも本庁舎2階で勤務していました。県は同僚の職員8人を検査していますが、中には症状が出ている職員もいるということです。

 一方、デルタ株を含む変異株に感染していた40代と60代の男性2人が、6日に亡くなったと発表されました。

 1人は感染判明後にすぐに入院していましたが、もう1人は感染判明から5日間ほど自宅療養をしていて症状が悪化し、その後入院していた病院で亡くなりました。

 7日時点の病床使用率は68.7%で、自宅療養を含む入院調整中の患者は、前日6日から673人減り、2700人になりました。

 入院調整中の患者が大幅に減った理由について鈴木知事は「1日あたりの感染者が400人から500人出ていた時から10日ほどが経過して退院基準を満たしたため自宅療養が一気に減った」と説明しています。

 一方、感染者の急増で保健所の業務がひっ迫し、症状が出ていない濃厚接触者の検査が進んでいない問題について、県は「桑名、鈴鹿、津、松阪、伊勢、伊賀の6か所の保健所で続いている」としています。