15日、ナゴヤ球場で行われたウエスタン・リーグ。中日対オリックスの25回戦では試合の行方もさることながら、共通点の多い2人の選手に注目した。

 1人は中日期待の3年目・根尾昂(21)、そしてもう1人はオリックスのドラフト2位ルーキー元謙太(19)だ。

  2人は学年こそ2学年違うが岐阜県出身で、小学6年生の頃にドラゴンズジュニアに選ばれている。

 さらに高校時代(根尾は大阪桐蔭、元は中京)はともに投手としても、野手としても活躍し甲子園ではホームランも放っている。そして高卒でプロに入り、バッティングを生かすため内野手に専念したという幾つもの共通点がある。

 そんな2人がこの試合、根尾が8番ショートで、元が7番ショートでともにスタメン出場したのだ。

 そして2回表、1アウト1塁から元がレフトへタイムリーツーベースを放った直後、2塁ベース付近に根尾、元という“縁のある2人”が居合わせた。しかし、そこでは試合中ということもあってか、2人は言葉を交わすことはなかった。

 試合後、元にこのことを聞くと、これまで2人の交流は軽い挨拶のみで深い話はできていないとのこと。

「昔から、周囲の大人たちに『ああいう選手になれ』と言われてきたので、憧れもあり、目の前にすると緊張して話せない」のだとか…。それでも機会があればきちんと話がしてみたいと話した元。

 この日、元は4打数1安打、根尾は3打数ノーヒットだった。今季ファームでの通算打率はともに1割台前半の根尾と元。

 様々な共通点があるこの2人がファームで切磋琢磨し1軍の舞台へあがり、2塁塁上で言葉を交わす場面が早くみたいと思った。