三重県では28日、新たに13人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10歳未満から80代までの13人です。

 津市の保育園に通う男の子は、9月24日に同居する家族で同じ保育園に通う園児の感染がわかり、検査を受けたところ陽性が判明しました。男の子は家族の感染がわかった24日までは登園していたため、県は園児と職員合わせて17人の検査をしています。

 四日市市の80代の女性2人は、クラスターになっている市内の特別養護老人ホームの入所者で、検査で一度陰性が確認されていましたが、その後発熱などの症状が出たため、再検査をして陽性になりました。2人はいずれも2回のワクチン接種を受けていたということで、「ブレイクスルー感染」とみられます。

 この施設の感染者はこれで11人になりましたが、残りの接触者の検査は終わっていて、市は入所者などの健康観察を続けるということです。

 28日時点での病床使用率は20.7%で、自宅療養を含む入院調整中の患者は前日27日から14人減って225人になっています。

 また、8月中旬からの感染拡大で無症状の濃厚接触者へのPCR検査が後回しになっていた問題を受けて、県は検査体制の強化を発表し、22日から県内の全ての保健所で無症状の濃厚接触者でも民間検査を無料で受けられるようにしました。

 今後、検査を希望する県民に対しては、インターネットで申し込み唾液を郵送する形での無料のPCR検査などを検討していて、来週にも公表したいとしています。