今年の夏、甲子園に出場した愛工大名電高校に、2人のドラフト候補がいる。二刀流としても注目される左腕の田村俊介選手、右腕の寺嶋大希投手だ。

 高校3年間同じクラスで、ともに寮生活。常に行動を共にし、大の仲良しだという2人。

 寺嶋投手は180センチ、80キロで最速148キロ。

「(寺嶋)大希は常に体を動かしていて、あまり休まない。尊敬している」と、もう1人のドラフト候補の田村選手にそう言わしめる。

 その田村選手は、最速145キロ・高校通算32本塁打の二刀流で「プロでも二刀流として挑戦したい」と自ら明かしてくれた。

 打者の時には「どういう配球をしてくるのか」また投手の時には「ここに投げられたら嫌だな」と思うコースに攻めるなど、二刀流をすることで、プラスになっていることが多いと話す。

 そんな田村選手の趣味は釣り。「プロ野球選手になったら、自分の船を買って釣りをしにいきたい」と夢を話してくれた。

 寺嶋投手は「(田村)俊介がいてここまで成長できたので、同じくプロを目指す俊介が近くにいて本当に運が良かった。すごくありがたい存在」と話す。

 仲良し2人揃ってのプロ入りへ。10月11日、運命の日を待つ。