名古屋市守山区の高齢者の住宅100軒で、特殊詐欺の被害を防ぐ実証実験が始まりました。

<電話の音声>
「この電話は迷惑電話防止のため録音されます」

 着信すると、会話を録音するという自動音声が流れる電話機。特殊詐欺の被害を防ごうとパナソニックが製造し、その効果を測るため愛知県警などと連携して、4日朝、守山区の瀬古学区にある高齢者の住宅100軒に設置されました。

 着信時のメッセージで特殊詐欺グループの犯人との会話自体を防ぐ目的ですが、通話が始まると自動的に録音され捜査にも活用されます。

 県内では8月末時点で、特殊詐欺の被害件数が去年の同じ時期に比べおよそ4割増えていて、今回の実証実験は3か月間行われ、その効果を検証する予定です。