愛知県豊橋市では先週末から不審火が続き、住民の間に不安が広がっています。現場周辺では、警察や消防などが警戒を強化しています。

 赤黒く燃える、山積みにされた枯れ草。あたりには白い煙も…。

近所の人:
「(臭いは)生臭い感じ。何かが燃えているような感じで、白い煙で、家(の屋根)を越えていましたね」

 火事があったのは豊橋市王ケ崎町の畑。10月1日午後6時半ごろに枯草が燃え、火はすぐに消し止められましたが、およそ2時間半後に同じ場所から出火しました。

 さらに翌日以降も、半径1キロほどの範囲で連続して枯草が燃える火事が発生。3日間で4件も相次ぎました。

 ケガ人はいませんでしたが、いずれも火の気はありませんでした。

近所の人:
「ここら辺の通りは団地とか人の目もあるのに。心配ですよね」

付近の施設職員:
「飛び火があったりすると怖いなと思ったので。みんなが安心して暮らせる場所であってほしい」

 住民から不安の声が広がる中、地元の消防団は最初に不審火があった翌日からパトロールを実施。そして4日…。

住民:
「煙出てる!」

 畑の中に立ち上る白い煙。またしても不審火かと思いきや…。

消防署員:
「ご自分の家の庭で焚火をしていたみたいで」

 煙の正体は、地元住民による焚火。豊橋市では焚火や野焼きはしないよう呼びかけていて、その場で注意し消してもらいました。

 その後も、警察などがパトロールを継続しましたが、4日夜から5日朝にかけては不審火はありませんでした。

 警察は周辺のさらなる警戒を強め、一連の不審火は連続放火の可能性があるとみて捜査を進めています。

※画像は視聴者撮影