『金メダル問題』に端を発した名古屋市長の給与減額案が、「反省の様子がみられない」と、委員会で反対多数で否決されました。10月12日に開かれる本会議で正式に否決されます。

 今年8月、表敬訪問に訪れたオリンピック選手の金メダルを噛んだ名古屋市の河村市長。1万5000件以上の苦情が市役所に寄せられ、大きな批判を浴びた河村市長は、市長給与3か月分=計150万円を減額する条例案を自ら議会に提出し、責任をとる姿勢を示していました。

 しかし8日…。

自民党の成田市議:
「自省、猛省、自戒、社会にとって良いことをすると繰り返し述べるのみであり、市長の責任が全体として不明確なまま、給与の減額といった一部の基準のみで判断を求められても、賛同できる状況にならない」

 市長の給与削減条例案を審議してきた委員会では、これまでに専門家を招くなどして議論。

「市長が責任の所在を明らかにしておらず、反省の様子もみられない」などとして、自民・民主・公明・共産の反対多数で否決しました。

 これを受け河村市長は…。

河村名古屋市長:
「否決されまして、大変残念なことではあります。(Q.責任の取り方として、目に見える形では?)それもちょっと考えますけども」

 減額条例案は10月12日に開かれる本会議で正式に否決されます。