新型コロナウイルスは第5波が収束したことで日常が戻りつつあり、名古屋の高校では文化祭が開催され、工夫を凝らしたイベントで生徒も先生も盛り上がりました。

 この日のために作ったおそろいの服を披露するファッションショー。先生もDJに扮して盛り上げます。

 名古屋市千種区の市邨高校で、開催された文化祭。

 文化祭といえば学生生活の思い出の1つになる一大イベントですが、市邨高校では去年はコロナの影響で文化部の発表のみにしました。今年はイベントを屋外の運動場で行うなど、感染対策をしたうえで規模拡大を決めました。とはいえ、他校の生徒や近隣住民などのゲストは無し。

 そこで考えたメインイベントが『eスポーツ』。ゲームは武器で相手を倒すバトルロワイアル形式のもので、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しく盛り上がることができます。

生徒:
「楽しかったです。(クラスメイトに)元気づけられてびっくりしました」 

 別室から先生たちも一緒に参加し、「生徒に負けたくない」と本気の声や「生徒との話題が増える」と手応えを感じている先生もいました。

 今回eスポーツを取り入れたのには他にも理由があります。

校長:
「今、世界ではeスポーツが本当に盛んにやっているわけですけれども、日本でなぜ盛り上がらないかというと、学校がそれを許可していないといいますかね」

 文化祭を機にeスポーツへの意識を変えようと、校長自らが発案したといいます。

校長:
「ゲームのために英語勉強しないとって思っている子もいるので、そういうふうに自分の力・能力を広げていく、そういうモチベーションになるのは嬉しいなと思いますね」

 名古屋市教育委員会によりますと、市内の公立高校の文化祭は、今年も去年に続き一般への開放や保護者の参加は無しでの開催となっています。

 ただ、先生も生徒もなんとか盛り上がれるようにと工夫を凝らしているということです。