10月末の衆議院選挙で初当選を果たした新人議員。特別国会が10日召集され、意気込みを語りました。そして懸案となっている「10万円給付」についても意見を聞きました。

 10日午前8時に開門した国会議事堂。

 初登院する新人議員の中でも多くの報道陣に囲まれ注目を集めたのが、自民党の鈴木英敬さん。三重県知事を務めた経験を活かし、地方や現場目線の政策を実現したいと決意を語りました。

鈴木英敬衆院議員:
「コロナの対策を約2年間、真っただ中でやってきましたから、そういうのを伝えて存在感を発揮していきたいと思います」

 今回の衆院選で当選した東海3県に地盤をもつ新人議員は、自民党が6人、日本維新の会が1人。

 その維新の新人議員が岬麻紀さん。愛知5区で健闘し、比例で復活当選しました。岬さんは黒と白のワンピースに、昨日買ったばかりだというパンプスで第一歩を踏み出しました。

岬麻紀衆院議員:
「愛知県で唯一の女性代議士とさせていただきました。私自身が女性の代表としてですね、皆さんの代弁ができるように、これから努めていきたいと思っています」

 開門前、初登院を待つ多くの新人たちの中で、最前列からスタートダッシュを決めた議員は…。

山本左近衆院議員:
「まさに今日スターティンググリッドにつかせていただいた、そういう気持ちでいっぱいです」

 自民党の山本左近さん。愛知県豊橋市出身の元F1レーサーです。比例名簿31位での初当選。国会もエンジン全開で走り抜けたいと意気込んでいました。

山本左近衆院議員:
「今回、当選をさせていただいた時には最後尾だったと思うんです。私の立場というのはこれから前に進んでいく立場だと認識しております。そういった意味で、スタートをまず一歩しっかりと踏み出していきたい、その思いで今日玄関の前に立たせていただいた」

 新たな決意を胸にする新人議員たち。一方、官邸では新型コロナの経済対策で大きな動きが…。

 18歳以下の子どもへの10万円相当の給付を巡り、自民党と公明党は年収960万円の所得制限を導入することで合意しました。

 年内に5万円の現金、来年春までに子育て関連に使い道を限定した5万円相当のクーポンが支給されることになります。

公明党の山口代表:
「今回の960万円の所得制限であれば、大部分(の世帯)を対象にできるということで、大きな分断にはつながらない」

 名古屋の街でも様々な意見が…。

街の人:
「全部お金(現金)にならなかったのは良かったのかなと。現金だとタンスというか、コロナも回復してない中でお金が寝ちゃう可能性もあるから」

「960万円以上ある方でも、それなりに色々お金をかけたいと思うので、やっぱり皆さんに配った方がいいんじゃないかなと思います」

「960万円という数字がどこから来たのかということに関して、ちょっと説明が必要だと思います。国家財政が非常に不安です」

 新人議員たちは、この問題についてどのように考えるのでしょうか。

鈴木英敬衆院議員:
「一定の苦しい立場の方々に給付がされるということは良いと思います。一方で財政の効果的な活用という観点からも、所得制限とかそういうことについてしっかり議論されることを期待したいと思います」

岬麻紀衆院議員:
「バラマキだけではその場しのぎにしか過ぎません。10万円なり5万円なり金額はさておきですね、いわゆるバラマキによって本当に解決できるのでしょうかと私は疑問に思っています」