戻りつつある日常…10月以降おしぼり業者や一時預かりの託児所に“変化の兆し”「夜の会食戻ってきてる」
新型コロナの新規感染者数が減り、徐々に日常が戻りつつあります。飲食業や観光業の回復が目立つ中、様々な業界に変化の兆しがみられています。名古屋で取材しました。
名古屋市西区の町工場。建物の中をのぞいてみると、そこには山のように積まれたおしぼりが…。
おしぼりレンタル会社「アトラスジャパン」の工場では、栄や名古屋駅の飲食店など、およそ1800店舗に向けておしぼりを作っています。
10月に緊急事態宣言が解除されてから発注が増え始め、売上は例年の7割ほどまで回復しています。
アトラスジャパンの担当者:
「忙しくなってきている感じはしています。緊急事態宣言明けて、その後の(厳重警戒)措置も明けて、先月の20日ごろからやっと動きが戻ってきたかなという感じはしています」
2020年12月は発注が通常の4割ほどに減り、昼過ぎには機械を止め、休みにする日も珍しくなかったといいます。
この会社ではおよそ120人いるパート従業員のシフトを大幅に減らし、なんとかしのいできました。
しかし、10月半ばごろから発注が戻り始めました。
おしぼり業界にとって12月は最も売り上げが伸びる時期。工場はフル稼働で従業員も大忙しです。
アトラスジャパンの担当者:
「まだまだ本調子ではないかな。忘年会だとかクリスマス、お正月も控えてますから、毎日忙しいよってくらいの数字が作りたい。お客様にたくさんのおしぼりを使って頂きたい」
名古屋市中村区の託児所「はないと」。家庭や仕事で急な用件が入った場合、当日予約でも子供を預けられる、一時預かり専用の託児所です。
緊急事態宣言中は、預かる子供の数は通常の1割ほどまで減りましたが、コロナ前の状態に戻り始めています。
はないとの代表:
「コロナ前を100とすると今(の預かりは)大体60〜70くらい。コロナになって外に出づらくなって、その分お母さんの心も塞ぎ込んでいるだろうなと思うので、少しでも外に出やすい環境ができて、力になれたらいいなと思っています」
10月以降、県外への出張やイベントや学校行事などが再開し、小さな子供を預ける人たちが増えています。
さらに、最近は夜の預かりも増えてきたといいます。
はないとの代表:
「会食とかが戻ってきてるからだと思います。ご両親が夜会食だったりすると、夜のお預かりをしたりとか」
携帯電話の位置情報によると、15日午後3時台の栄や名古屋駅の人の流れは、感染拡大前の8割から9割ほどまでに回復していることがわかりました。日常が戻りつつあるようです。