高齢者が狙われやすい特殊詐欺は今年名古屋市でも被害が増えています。新たに登場したAIを使ったシステムが、詐欺被害を防ぐ切り札となるのでしょうか。

 12月1日、千種区役所で行われた特殊詐欺の防止訓練。詐欺グループから自宅に電話がかかってきたという想定で、高齢者らおよそ20人が体験しました。

 この訓練の特徴は、電話につながっているアダプター。NTTが開発した最新の防犯機器で、録音した電話の内容を詐欺電話かどうかAIが解析します。

 AIが詐欺と判定すると、事前に登録しておいた家族や知り合いに「犯罪の疑いがあります」とメールや電話で連絡。通知を受け取ってすぐに本人に確認したり、警察に通報したりすれば、詐欺に巻き込まれるのを防ぐことが出るといいます。

参加者:
「すごくいいと思います。親戚とか家族から『あれは詐欺だよ』って電話がかかってきたら間に合いますもんね」

「お年寄りが多い地域なので、1人暮らしの方にもそういうものを付けていただけるのは本当に助かる」

 名古屋市では今年10月末の時点で、特殊詐欺の被害が去年のおよそ2倍に増えていて、AIを活用したシステムに期待が寄せられています。