
名古屋市に本店を置く「愛知銀行」と「中京銀行」が、経営統合に向けて協議を進めていることがわかりました。東海3県の地方銀行7行の預金残高を金額が大きい順に並べると、愛知銀行は6番手、中京銀行は7番手となっていて、この2行の統合が実現すると預金残高が5兆円規模となり、4番手になります。
現在、愛知県内で最も規模が大きい名古屋銀行を逆転する数字です。
今後の地銀再編について、地域経済に詳しい名古屋学院大学の江口忍教授は、「県をまたいだ再編の可能性もある」と話します。
これは、例えば愛知の地銀と岐阜や三重の地銀が統合する可能性もあるということです。
江口教授によると、同じ県内にある銀行同士の統合では融資先が重複する=「かぶってしまう」ケースがあり、統合による効果が十分に発揮できない場合があるためだということです。
また「今後は県をまたぐだけでなく、東海地方以外の地銀とエリアをまたいだ合併などもあり得る」と話しています。