9日午前、愛知県東浦町で保育園児の列に乗用車が突っ込み、園児10人が搬送されました。その後の取材で、事故の前、運転していた男性の体に異変が起きていたとみられることが分かりました。

保育士の通報:
「歩いている保育園児の列に車が突っ込んだ」

 9日午前9時40分ごろ、保育士の女性から入った119番通報。愛知県東浦町緒川の交差点で、散歩をしていた保育園児の列に乗用車が突っ込みました。


近くに住む人:
「子供の鳴き声と、(先生が)ボンネットをバンバン叩いてる音。何人かが泣いて、うずくまってる(子もいた)」

 この事故で、車に接触したり転んだりしたとみられる4歳と5歳の保育園児10人を病院に搬送。このうち7人が軽いケガをしたとみられていますが、いずれも命に別条はないということです。ほかの3人にケガはありませんでした。

 保育園児の娘が事故現場にいたという保護者は…。

事故現場にいた娘の保護者:
「そんなにスピードは出ていなかったとは(娘が)言ってましたね。ヒヤッとしましたし、怖かったですね」

 乗用車を運転していたのは74歳の男性。

 事故があったのは町道が交わる交差点で、当時、園児たちは公園に向かって散歩をしていて、38人が2列になり保育士ら3人が3か所に分かれて引率。

 その列の先頭付近に、左折してきた乗用車が衝突したといいいます。

 保育園児らの歩いていた道は路側帯や歩道のない狭い道路でしたが、事故の前、男性と一緒にグラウンドゴルフをしていたという知人は…。

事故前に一緒にいた知人:
「(男性は)1ゲームで帰った、珍しいんですよ。用事があるときは別やけど、体調が悪くて帰るのは初めてやね」

 男性は体調不良を訴え、グラウンドゴルフを途中で切り上げて帰ったといいます。さらに…。

近くに住む人:
「車の前に直立不動で立って、ボーッとしてました」

 事故の直後、男性は嘔吐するなどしたため病院に搬送。現在、意識不明の重体となっています。

 警察は男性が病気のため正常な運転をできなくなっていた可能性もあるとみて、事故の原因を慎重に調べています。