名古屋市教育委員会は、新年度、市立中学校のうち30校に不登校やクラスでの学習が苦手な生徒たちの居場所となる「校内フリースクール」を設ける方針を固めました。

 名古屋市教育委員会によりますと、校内フリースクールは市立中学校110校のうち希望する30校に設ける方針で、担当の教師を1人配置します。

 決まった授業はせず、生徒自身が1日の過ごし方を決められるようにして、不登校やクラスでの学習が苦手な生徒たちの居場所となることを目的としています。

 校内の空き教室の利用を想定していて、新年度予算案に必要な費用を盛り込みます。

 校内フリースクールは岡崎市など一部の自治体で取り組みを始めていて、名古屋市でも今年度、試験的に中学校1校に設けたところ、不登校だった生徒が登校できるようになったといった成果が表れているということです。