三重県紀北町で河童を退治した伝説にちなんで、子供たちの水難事故防止を願う伝統行事「息子の酒」が行われました。

 江戸時代から300年以上続く、三重県紀北町の伝統行事「息子の酒」。江戸時代の庄屋・湊家の当主がいたずらをする河童を懲らしめたところ、一族が水の事故に遭わなくなったという言い伝えから、毎年、杯を交わす親子連れが湊家を訪れています。

 今年「息子の酒」を交わしたのは2組の親子です。父親が杯を受け取って子供の口に近づけると、驚いたのか泣き出してしまう子供も…。

 行事を終えると、湊家の証である扇子が手渡され、家族らは「心も体も強い子供に育ってほしい」などと話していました。