三重県では28日、新たに671人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。600人を超えるのは初めてです。

 感染がわかったのは、津市や四日市市などに住む10歳未満から100歳代までの671人です。

 内訳は津市124人、四日市市103人、鈴鹿市82人、桑名市71人、紀北町32人などで、5割以上の感染経路が今のところ分かっていません。

 このうち紀北町の20代から100歳代までの22人は、介護施設の利用者と職員で、すでに感染がわかっている利用者などが複数いるため、県が施設全体の検査進めている中で陽性になりました。

 県によりますと、この施設での感染者はこれで40人を超えているということで、県はクラスターが発生している可能性が高いとみて、調査を進めています。

 28日は、入院していた90代女性が26日に亡くなったことも発表されました。

 28日時点の入院患者は前日から24人増えて194人になり、病床使用率は41.5%に上がっています。

 病床使用率が40%を超えるのは、2021年9月18日以来、132日ぶりです。重症者は1人で変わっていません。自宅療養者数は前日から393人増え、3607人になっています。

 県は保健所の業務がひっ迫しているとして、無症状の濃厚接触者について、28日から当面の間、高齢者や妊婦などの重症化リスクが高い人と受験生に検査を絞ることにしました。

「ワクチン検査パッケージ」として、一部の薬局などで受け付けている無料検査についても、県は「抗原検査キットが全国的に不足している」として、PCR検査を選択するよう県民に呼びかけています。