新型コロナウイルスの感染拡大で、検体を調べる名古屋市の衛生研究所も業務がひっ迫しています。

名古屋市衛生研究所の部長:
「最近検体数が増えてますので、休めていない状態です。今月は全く休んでないです」

 名古屋市守山区にある名古屋市衛生研究所。新型コロナの検体の遺伝子情報を読み取る「ゲノム解析」を行い、オミクロン株かどうかなどの判定をしていますが…。

名古屋市衛生研究所の部長:
「1日にならすと70件くらいやっている。1回(機械を)動かして1検体デルタ株があるかどうかです。あとはみんなオミクロンです。名古屋市の場合ですと、ほぼ100%に近いくらい」

 研究所に持ち込まれる検体は、今やほとんどがオミクロン株。もう解析は必要ないのでは?と感じますが、新たなウイルスの脅威を防ぐために解析を続けることは重要だといいます。

名古屋市衛生研究所の部長:
「最近『BA・2(ステルス・オミクロン)』が話題に上がってきているんですが、そういった(株の)違いを検出できる」

「ステルス・オミクロン」と呼ばれる新たな変異株を見つけるなど、ウイルスの変化に気付き感染ルートの特定などにつなげられることから、ゲノム解析は必要だといいます。

名古屋市衛生研究所の部長:
「(ステルス・オミクロンは)ヨーロッパとかで言われているのは、感染力が2割増しくらいじゃないかと。新しい株が見つかる可能性もありますし、将来の学術的なデータの蓄積のためにも必要だとは思います」