作家で元東京都知事の石原慎太郎さんが亡くなったことが分かりました。89歳でした。突然の訃報を受け、この地方でも悼む声が聞かれました。

 石原慎太郎さんは1932年神戸市生まれ。一橋大学在学中に小説『太陽の季節』で芥川賞を受賞し、作家として活躍。その後、1968年に参議院議員に初当選し、運輸大臣などを歴任しました。

 1999年からは東京都知事を務めましたが、4期目の任期途中で辞職し、新党「太陽の党」を結成し、再び国政へ復帰しました。

 当時、その「太陽の党」と自身が率いる「減税日本」との合流を模索した名古屋市の河村市長。2月1日午後、報道陣の取材に応じました。

河村名古屋市長:
「今の今聞いたばっかだけど、びっくりしまして。もう1回会っていろいろ話をしたかったね。だいぶ応援してもらったでね。『お前は変な男だけど、考えとることはまともだ』って言っておられた。(石原氏は)言いたいことを言うと、彼なりの保守の考え方、僕と半分は重なっとるけど。日本の国を大事にしようということは徹底的だったよね。言いたいこと言われて1つの生き方を貫かれた、立派ですよ」

 長年にわたり親交があったという愛知県の大村知事は…。

大村愛知県知事:
「都知事の時、その後もよくかわいがっていただきまして。ちょうど親子ほど年が違いますけれども。非常にダンディでカッコよくて、思った事はズバズバ言うし、本当に構想力の大きな政治家でもあります。あの憎めない笑顔というか、愛嬌のあるかわいらしい笑顔が脳裏から離れませんけど」