2月4日に開幕する北京オリンピックで、スノーボードスロープスタイル・ビッグエアに日本代表として出場する愛知県阿久比町出身の國武大晃選手は、世界で誰も成功していない大技で頂点を目指します。

 國武大晃選手(19)は4年前の平昌オリンピックで、日本選手団最年少の15歳で代表に選ばれましたが、スロープスタイル・ビッグエアともに予選敗退でした。

國武選手(平昌五輪の競技後):
「次は4年後でちゃんと成績出したい」

 あれから4年…。この日、國武選手の姿は、母親が愛知県東浦町で経営するぶどう農園にありました。海外遠征から帰ってきたときには手伝いをしているそうです。

 2回目のオリンピックに向けて、國武選手には世界に通用する大きな武器を磨いてきました。

 横に5回転回る「バックサイド1800°」。平昌オリンピックの後、3年かけて成功させた大技です。

 しかし、國武選手と同じように世界もレベルアップ。

國武選手:
「いまのレベルだと、それをやっても表彰台にいけるかわからないときがあるので、それより半回転多い1980°っていう、5回転半ですね」

 まだ世界で誰も成功していない、バックサイドクワッドコーク1980°=横4回転・縦5回転半の大技に挑戦します。

國武選手:
「何メートルと高いところに飛んで着地するので、下手したら死ぬかもしれない。それが決められればメダルは獲れる。命がけで戦おうと思います」

 あの悔しさから4年。命がけの大技へのチャレンジで、世界の頂点を目指します。