新型コロナの感染拡大で披露宴をキャンセルした夫婦に、名古屋観光ホテルがキャンセル料の支払いを求めた裁判で、名古屋地裁は「やむを得ない事だった」として請求を棄却しました。

 披露宴のキャンセル料を求めて訴えていたのは、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで、2020年4月に初めての緊急事態宣言が出された直後に、披露宴を取りやめた愛知県内の40代の夫婦に対し、およそ150万円の支払いを求めていました。

 名古屋地裁は25日の判決で、キャンセルした当時は「2、3カ月内の披露宴の開催は現実的に不可能と一般に認識されていた以上、解約はやむを得ない事だった」として、請求を棄却しました。

 判決を受け、名古屋観光ホテル側は「詳細を把握していないので、コメントしかねます」としています。