
ロシアのウクライナ侵攻で、パラジウムの供給不安が広がっています。
ロシアが世界生産量の4割を占めるパラジウムは、いわゆるレアメタルで、銀歯のほか、自動車の排気ガスを浄化する装置の触媒、パソコンなどに入っている電子部品にも使われています。
パラジウムそのものを目にすることはあまりありませんが、生活に身近な金属と言えます。
価格は、ロシア軍がウクライナに侵攻した2月24日に、日本円で1グラム当たりおよそ1万250円だったのが、3月9日にはおよそ1万3760円、わずか2週間ほどの間に3500円ほど値上がりしています。金よりもはるかに高額です。
この値上がりは、ロシア情勢を受けて今後供給が滞ることへの懸念からきているということです。