将棋の藤井聡太五冠は、9日に行われた順位戦B級1組の最終戦に勝利し、A級に昇級を決め、「名人」挑戦への第一歩を踏み出しました。

 9日、東京で行われた順位戦B級1組の最終戦で藤井五冠は、佐々木勇気七段(27)と対局。5年前、デビューしたばかりの藤井五冠の連勝記録を止めたことで注目を浴びた相手です。

 名人戦の予選にあたる順位戦では、B級1組は13人で総当たり戦をし、成績上位の2人がA級に昇級できます。

 しかし“鬼のすみか”とも呼ばれるB級1組で、藤井五冠も2敗していて、稲葉陽八段、千田翔太七段との昇級争いが最後までもつれることになりました。

 対局は終盤、佐々木七段が驚きの攻めを見せますが、藤井五冠が正確に対処し、見事勝利。10勝2敗となり1位でA級昇級を決めました。

藤井五冠:
「なんとか昇級を決めることができてうれしく思っています。苦しい対局が多かったので、それをしっかり反省して来期、内容を良くして挑戦に絡んでいけるように頑張りたいと思います」