まもなくゴールデンウィークが始まりますが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、「宣言」などが出ていないのは初めてです。

 連休中の人の動きによって感染状況にどんな影響が出るか、人流やSNS上のキーワード、ワクチンの接種率などからAIを用いて感染者数の予測を研究する、名古屋工業大学の平田晃正教授に伺いました。

 赤の線が、現在の人流・行動が保たれていた場合の「東京都」での新規感染者数の予測。BA.2の増加も加味したものです。ゴールデンウィークに入ってもほぼ横ばいです。

 これが連休中人との接触機会が大幅に増えるとグンと上がり、連休中に1万人を超えてくるという予測です。連休中の帰省や旅行で、普段会わない人と長時間を共にする機会が増えるためです。

 今年はカレンダーの並びで「最大10連休」という人もいて、その後もしばらくは増加が続くとみられています。

 ただ、これはマスクなしなど、極端な場合も含んでいます。

 平田教授は、交通機関の予約状況を考慮するとオレンジの線、連休中に8000人くらい、ピーク時に1万人ほどあたりになるのではないかとしています。

 より感染力が強いといわれる「XE系統」も確認されました。まだどうなるかわかりませんが、連休で感染者が増えたところに、今後もし「XE系統」の流行が重なるとさらに拡大するかもしれません。