三重県では25日、新たに299人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。300人を下回るのは3月22日以来、34日ぶりですが、県内で過去最多となる109人の感染が確認されたクラスターも発生しています。

 感染がわかったのは、10歳未満から90代までの299人です。内訳は四日市市が79人、津市が57人、鈴鹿市が32人、伊賀市が29人、伊勢市が24人などで、4割以上の感染経路が今のところわかっていません。

 年齢別では10歳未満が19.1%と最も多く、20代以下が感染者全体の50%を占めています。

 このうち10代の女子生徒と20代の男性教職員は、同じ学校法人が運営する中学と高校の学生寮を利用するなどしていたということです。

 この学生寮では生徒や教職員合わせて、109人が感染したことになり、県は「食堂や大部屋などで、マスクを着けていない際に感染が広がった可能性がある」として、県内156例目のクラスターとしました。

 1つのクラスターで109人の感染者が確認されたのは県内では過去最多ですが、県は「誹謗中傷の恐れがある」として学校がある市町などは公表していません。

 三重県の25日時点の入院患者は8人増えて108人で、病床使用率は21.4%に上がっています。

 重症者はゼロで、自宅療養者数は前日から203人減って4091人となっています。