6日のプロ野球・中日対阪神の試合。大野雄大投手が9回までタイガース打線を完全に抑え、0対0のまま延長10回へ。

 10回に阪神・佐藤輝明選手にこの日初めてのヒットを許したものの、この回も無失点に抑えると、その裏、三ツ俣大樹選手のツーベースを足掛かりに最後は石川昂弥選手のサヨナラヒットで中日が勝利しました。

 実はこの日の試合前、バント練習の際に三ツ俣選手が石川選手にアドバイスをしていました。

 その後は自らがバットを持ちお手本を見せましたが、そこからさらに驚くべき行動が…。右打ちの三ツ俣選手が左打席に入り、右に左にきっちりと転がしていったのです。その巧みさは石川選手が「バントを左打席でやったらいいじゃないですか」と声をかけるほど。

 実は三ツ俣選手、昨季一軍の試合でバントを14回試みて失敗はわずか1回のみ。そんなバント職人、三ツ俣選手になぜ左打席でもバントがうまいのか聞くと意外な答えが返ってきました。

「左打席でめっちゃ練習しました。左でやるとめちゃくちゃ難しい。それでうまく出来たら右でやるのは簡単」とのことでした。

 昨季まで守備固めやバントの場面での代打などが目立った三ツ俣選手ですが、今季は5月5日に一軍昇格を果たすとスタメンでいきなりツーベース2本と存在感を見せ、この日も前述の通りの活躍をみせています。

 バント1つとっても、ストイックに追及する三ツ俣選手。今季は石川選手や岡林選手ら若手の台頭が目立つ中日ですが、三ツ俣選手のような中堅どころの選手の活躍にも注目が集まります。