愛知県知立市の側溝で11日、殺害された男性が見つかった事件で、遺体は毛布にくるまれた状態だったことが新たにわかりました。男性の身に何があったのか…。友人や恩師らから話を聞きました。

 知立市八橋町で11日、遺体で見つかった岡崎市井田新町の無職・三浦正裕さん(29)。警察は殺人・死体遺棄事件と断定し、捜査を続けています。

 遺体の発見場所は公園の脇にある側溝の中。上半身は裸でしたが、毛布にくるまれた状態だったことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

 周辺で複数の血痕も見つかっている今回の現場。遺体には、顔を含め上半身を中心に10カ所以上刺し傷や切り傷があり、警察は強い殺意があったとみています。

 なぜ三浦さんは事件に巻き込まれたのか…。

 幼少期の三浦さんを知る人は、友達と一緒に遊ぶ元気な子という印象だったといいます。

三浦さんを知るの近所の人:
「ここら辺で遊んどったけどね、ケンカはなかったね。みんな集まっちゃ遊んだりして、泊まったりしていた」

 中学時代は、部活動以外に野球チームにも所属。当時監督として指導した男性は、「チームメイトからも信頼される選手だった」と振り返ります。

中学時代の野球チームの監督:
「野球が好きで来ているだけあって、力もついてきた中で『ピッチャーをやりたい』って話をしてきた。(トラブルなど)そういうのは全くない子でした。付き合いも上手じゃないですけど、非常に学年が上がるたびに信頼を受けていたような子だったような気がします」

 一方で、三浦さんの友人などからはこんな話も…。

<三浦さんの友人>
「10年ほど前から金銭トラブルが多くなった。そこで地元の友達が離れていった」

 何らかのトラブルに巻き込まれたのか…。警察は12日、三浦さんの自宅の室内を調べるなどし、事件の経緯を詳しく調べています。