愛知県豊田市の明治用水頭首工(とうしゅこう)で堰に穴が空き、周辺の給水に影響がでています。

 愛知県豊田市の矢作川をせき止め、ここから用水などを取水する施設「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生し、十分に取水できなくなっています。

 柵のように見えるのが取水口で、普段は取水口を通って脇の明治用水まで水が入っていきます。水位は普段より5メートルほど下がっています。

 管理する東海農政局によると、18日午前10時時点で仮設のポンプ25台を設置し、水を汲み上げてきました。さらに今後も台数を増やしていくことにしています。

 午後4時半ごろからは大型のホースも投入されています。現場の方の話によると、重機を使って水の流れを変えて取水口の前に水を集中的に貯めるための作業が行われているということです。

 今回水が出ていった穴は堰を境に上流側の左岸にあり、深さ4〜5メートルの穴が空いているということです。

 水が漏れている先は、堰を挟んで下流側の部分です。現在は水が渦のようになっていて、ここから水が湧き出ているということです。

 現場の方は、5月15日時点ですでにこのような状況になっていたと話しています。

 去年12月にも小規模な漏水がありました。その時の穴は今回の穴の近くで、その際には穴に砂利を投入したということです。今回の漏水との関連はわかっていません。

 今回は15日に漏水を把握し、翌16日時点で砂利を投入しましたが効果はなく、どんどん穴が広がっていったということです。