新しい将棋の拠点が「名古屋将棋対局場」が誕生し、こけら落としの対局が22日行われています。藤井聡太五冠が勝負に臨んでいます。

 高さ120m、名古屋市中村区のミッドランドスクエアの25階、トヨタ自動車の会議室に開設された「名古屋将棋対局場」です。

 開幕セレモニーでは、藤井聡太五冠や師匠の杉本昌隆八段がテープカット。日本将棋連盟の佐藤康光会長は「皆さまに喜んでいただけるような対局を行っていけたら」とあいさつしました。

 22日は、名人戦の予選にあたる「順位戦」が行われ、今季からA級に入った藤井五冠は、10人のリーグ戦を勝ち抜けば史上最年少での「名人」の挑戦となります。

 藤井五冠は先日、名古屋将棋対局場について「非常に嬉しく思いますし、対局場がどのような感じなのかまだ知らないんですけど、それに関しても非常に楽しみにしています」と話し、開設を心待ちにしていました。

 藤井五冠の初戦の相手は、挨拶した連盟会長の佐藤康光九段。

 先手の藤井五冠はいつものようにお茶を飲んだあと、飛車先の歩を進めました。

 名古屋の対局場で初の「勝負メシ」も気になりますが、出前を注文するための準備が整っておらず、当面は日本将棋連盟が用意するお弁当です。

 藤井五冠が「油淋鶏弁当」、佐藤九段は「大海老フライのごきげん弁当」でした。

 終局は、22日夜遅くになる見込みです。