あまりの暑さに地上は閑散…名古屋では地下街に大勢の人「いかにして地下を行くか」危険な暑さはピークか
東海地方では7月1日、岐阜県多治見市で最高気温が40度を超えるなど、暑い日が続いています。愛知県各地の様子を空や地上から取材しました。
ギラギラと照りつける太陽。この日も暑くなった東海3県。前日に39.1度を記録し、日本一の暑さとなった岐阜県多治見市では…。
(リポート)
「焼けつくような暑さが続いている岐阜県・多治見駅です。午後2時を回り、駅前の温度計は39度を超えています」
午後3時前には、今シーズン東海地方で初となる最高気温40度を記録。
女性:
「今年は(暑くなるのが)早いということだけ。ただ体が追いつかない」
別の女性:
「暑いですね。40度って聞くとあれですね」
各地の最高気温は、豊田市で39.8度、岐阜県揖斐川町で39.4度、40度予想だった名古屋市では38.4度でした。
連日続くこの暑さを、東海3県の皆さんはどのように過ごしているのか。上空からウォッチしてみることに。まずは名古屋・栄…。
(リポート)
「久屋大通パークなんですが、普段はお昼時はベンチでお昼を楽しんでいらっしゃる方の姿があるんですが今日はゼロです。信号待ちをしていらっしゃる方は、みなさん日影に集まって信号を待っていらっしゃいます」
地上の気温をサーモグラフィーで見てみると…。
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「地上はかなり熱くなっています。赤や黄色といった40度近い温度を示していまして、一番高いところでは白く49度を示しています」
一方、地下街に行ってみると…。
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「地上にはほとんど人出がなかったのですが、地下街には沢山の人が歩いています」
地上とはうって変わって大勢の人の姿が。
(リポート)
「地上ではほとんど見られなかった、27度前後を示す赤紫や青紫が目立ちます」
地上と地下では10度以上の差がありました。
地下街を歩く女性:
「地上は歩きたくない。いかにして地下を通って行くか。地下があって助かります」
別の女性:
「あえて駐車場も地下に直結するところを選んで来ました」
全国各地から観光客が訪れる名古屋城も、この暑さのせいか閑散としています。
東京から来た男性:
「東京より暑いですね。カラカラした暑さですかね」
札幌から来た女性2人:
「今日は暑いですね。サウナみたい。札幌は30度あったら暑いと思っているので」
大阪から来た女性:
「日陰と休憩所ばっかり渡り歩いて。お城を見るよりも」
そんな中、涼しげな様子だったのが…。
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「東山動植物園の上空です。プールではアシカでしょうか、気持ちよさそうにスイスイと泳いでいる姿が見えますね」
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「南知多町の内海海水浴場の上空です。この暑さで、早速海を楽しんでいる方の姿もみられます」
梅雨も明け、海水浴を楽しむ家族連れの姿もみられました。
一方、この暑さで気がかりなのが東海3県の「水がめ」。ダムの様子は…。
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「ダムの周りの岸壁は少し色が変わっているので、水が少し減っているのかなという印象もあるんですが、しっかりと水は張っていますね」
西三河地方に水道水を供給する豊田市の矢作ダムの貯水率は68.0%、1週間前と比べて6%減少していました。
他にも、岐阜県下呂市の岩屋ダムの貯水率は95.7%、3年前に貯水率がゼロになった新城市の宇連ダムでは65.3%とまだ余裕がありますが、いずれも1週間前と比べて減っています。
危険な暑さは7月1日がピークとみられ、3日からは雲が広がり、来週は天気が下り坂になる見通しです。