岐阜県養老町が発注した解体工事を巡る官製談合事件で13日、入札情報を漏らした罪に問われている元職員の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

 起訴状などによりますと、養老町の元職員・高木善太郎被告(49)は、2020年4月、養老町が発注した「養北こども園」の園舎の解体工事の指名競争入札で、業者に対し工事費用の見積額を漏らした官製談合防止法違反の罪などに問われています。

 13日の初公判で高木被告は、起訴内容を認めました。

 続く冒頭陳述で、検察側は「高木被告は、対応が難しい工事を依頼するうちに業者に恩義を感じるようになっていた」と指摘しました。

 また、高木被告からの情報を基に工事を落札した罪に問われている養老町の建設会社「佐竹組」の元営業部長・宮嶋昌寛被告(49)も、起訴内容を認めています。