担当する会社が破産状態だったにもかかわらず、適切な指導を怠ったなどとして、三重県四日市市の弁護士が懲戒処分を受けました。

 処分を受けたのは、四日市市に事務所を置く稲七総合法律事務所の服部一孝弁護士(51)です。

 三重弁護士会によりますと、服部弁護士は2018年までの2年間に、四日市市の会社が破産状態であることを知りながら、財産保全に関する指導などをせずに3億6千万円あまりを流出させました。

 服部弁護士はこの会社から債権回収などの依頼を受け、およそ4000万円の報酬を受け取っていました。

 三重弁護士会は「品位を失うべき非行があった」として、7月8日付けで服部弁護士に業務停止10カ月の懲戒処分を下しました。