3年前に愛知県で行われた旧統一教会の集会で、愛知県の大村知事が送った祝電が、教団側によって総裁を賛美する内容に改ざんされたことがわかりました。大村知事は「極めて遺憾」と怒りをあらわにしました。

大村愛知県知事:
「極めて不愉快であります。極めて遺憾だと」

 25日朝、強い言葉で怒りを露わにした大村知事。2019年、常滑市の愛知県国際展示場で開かれた世界平和統一家庭連合=旧統一教会の大規模集会「孝情文化祝福フェスティバル」。国内外から信者4万人が参加し、韓鶴子総裁も来日しました。そこで披露されたのが…。

<大村知事からと紹介された祝電>
「世界平和の実現に向けて、地球的規模で環境を整えてくださる韓鶴子総裁の力強い信念とリーダーシップに心より敬意を表すとともに、関係各位のご尽力にも敬意を表し、会のご成功を祈念致します。愛知県知事、大村秀章様」

 韓総裁を賛美する内容の大村知事の祝電。しかし実は、知事側が送ったものとは異なり、教団側に改ざんされたものでした。

大村愛知県知事:
「事務所の方にはいろんな方から、いろんな祝電・メッセージの依頼がたくさん日常的にあります。定型的な文を作って広くお渡しをしている。私どもが送った文章及びメッセージを、勝手に書き換えて書き直して、勝手に作って披露するということについては、極めて不愉快であります」

 知事側が送ったとしているのは、依頼を受けた際などに送ることが多い定型文の祝電。「ご盛会を祝し、ご参加の皆さんのご健勝とご多幸を祈念します」という一般的な内容でした。

 改ざんの発覚を受けて知事側は教団に強く抗議し、教団は改ざんを認めたうえで謝罪したといいます。

 政治との繋がりが問題視されている旧統一教会。大村知事は祝電を送ったことについて「秘書が知り合いに頼まれ何の気なしに送った。今後は気を付けなければいけない」と話しています。