8月3日は、東海3県で強い日差しが降り注ぎました。午前中から各地で猛暑日となり、最高気温は三重県の桑名で38.9度、名古屋でも37.5度を記録しました。

 名古屋の街を歩く人の手には日傘に、携帯型の扇風機も。

男性:
「焼けるように突き刺すような日差し。(帽子やサングラスは)しょっちゅうやってる、紫外線が大変だから」

別の男性:
「(暑くて)もうちょっと家に帰らないとヤバいかなと思って。濡れたハンカチでいつも拭いたりとか、でももうほどんと乾いちゃって」

 愛知県と三重県では、8月に入り3日連続で「熱中症警戒アラート」が出されるなど、危険な暑さが続いていますが、連日の暑さの影響で急増しているのが自転車のタイヤのパンク。

 業者が修理にあたったのは、名古屋市西区の女子高生の自転車。毎日登下校で使っていましたが、気付いたらパンクしていてタイヤに大きな裂け目がありました。

自転車出張修理サイクルラボの加納社長:
「空気って暑い所に持っていくと膨張するので、こういう所の熱がガーっと上がってきた時に、例えば日に当たる所に置いてあったら一気に何十度まで上がるんですけど、空気が温かくなると(チューブが)膨らんで、それに耐えきれなくなって爆発することが頻発していますね」

 この店では年間3000件ほどあるパンクの修理のうち、3分の1ほどに当たるおよそ1000件が、8月〜10月に集中。パンクを防ぐには、熱による膨張を考慮して空気を入れておくことがポイントだといいます。

加納社長:
「(少し控え目に)空気をちゃんと入れていれば、基本的にはパンクは防げると思っています」

 さらに、暑さの影響は救急の司令塔にも…。

<救急の対応にあたる職員>
「どなたが熱中症疑いですか?意識はどうですかね、朦朧とした感じ?わかりました。救急車を向かわせたので、体を冷やしておいてくださいね」

 名古屋市内のすべての119番通報に対応する消防局の防災指令センター。猛暑日が続いた6月下旬ごろから、熱中症の疑いによる通報が急増。通常の46台の救急車に加え、非常用の16台を追加して対応に当たってきました。

 しかし、新型コロナの「第7波」が追い打ちとなっています。

<救急の対応にあたる職員>
「7歳の男の子がけいれんと発熱。このお子さんはコロナの濃厚接触者ということですね。救急車をいったん向かわせるんですけれども…」

<アナウンス>
「救急隊稼働率が80%を超えました。これより非常用救急車一次運用を開始します」

 熱中症と新型コロナのダブルパンチ…。8月2日の1日の出動件数は540件と、前年2021年度の平均のおよそ1.6倍。3日午前には救急車の稼働率が84%を超える時間帯もありました。

名古屋市消防局指令課の担当者:
「定められた休憩時間は今は満足に取れていない状態です。ほとんどフル稼働に近い日が最近は多いという状態です。必要な時には、これは危ないと思ったらすぐに119番していただければと思うんですけれども、一方で熱中症なんかは気を付けていれば防げる救急もあるんじゃないかなと思います。そういったことも少し気に留めていただけると大変ありがたいと思います」