新型コロナの感染拡大が続いていますが、間もなくお盆期間の帰省や旅行の計画にはどんな影響が出ているのでしょうか。

大村愛知県知事:
「BA.5対策強化宣言を発出したい。お盆休みを挟んでしっかり対策を強化し、乗り切っていければと思っております」

 愛知県は4日、新型コロナの対策本部会議を開催。5日から「BA.5対策強化宣言」を出して対策を呼びかける一方で、医療現場のひっ迫など現状の課題について意見が交わされました。

名古屋市保健所の所長:
「医療や保健サービスの需要と供給、このバランスが大きく崩れております」

 第7波の勢いが収まらないまま、近づくお盆休み。どのように過ごすのか、名古屋の栄や大須で聞きました。

80代女性:
「家でみんなで和気あいあいと過ごしたいと思っております」

30代夫婦:
「家でおとなしくしている予定です。帰省を考えたりもしましたけど、ちょっと昨今の状況を見てどうしようかなと思っている感じです」

40代母親:
「神戸に主人の実家があるので、お墓参りに」

 帰省や旅行をする人にしない人。それぞれ新型コロナを念頭に予定を組んでいました。また、中には…。

大学生:
「ちょっとコロナがはやっているので、そこらへんにしようかなって感じで。もうちょっといろんな所に遊びに行ったりして、学生生活を充実させようかなと思っていたんですけど、そんなことできないかもしれませんね」

 この夏の旅行を楽しみにしていた人たちの予定は、どうなっているのでしょうか。名古屋の旅行代理店に聞いてみると…。

シティツアーズの担当者:
「2年間ほとんど行っていない方が多いので、非常に海外旅行に寄せる期待は大きいです。キャンセル数ゼロだとは言いませんが、出発をされる方のほうが圧倒的に多いです」

 国内外問わず、旅行のキャンセルや日程の変更などは全体の2割弱ほどに留まっているといいます。

 ただ、新規の予約は激減していました。

シティツアーズの担当者:
「昨年に比べると、6月から7月の頭にかけては非常に好調に7月8月のご予約を頂戴できましたので、(去年に比べると)5倍以上のご予約を頂戴しています。感染拡大がなければコロナ前の7〜8割近くまで戻ってもおかしくなかったのではないかなと」

 第7波に突入し、感染者が日に日に増えていた7月中旬ごろから、新しい予約が半減。現在も店頭に訪れる人は減ったままで、売上にも影響が出ています。

シティツアーズの担当者:
「お客さまが近場をご所望されるのであれば、今のところ県民割は中止になっていないので、割引がきくような商品の販売というのを積極的に行っていければと思います」