建て替え工事が進められている名古屋中区栄の中日ビルで8日午前、30階の高さから重さ4キロの金属の板が落下し、通行人の男性がケガをしました。

 工事を行っている竹中工務店によりますと、8日午前9時ごろ、30階の高さで鉄骨の柱をつなぎ合わせる作業をしていたところ、柱を固定していた金属の板が落下しました。

 板は長さ25センチ・幅11センチで重さは4キロあり、歩道に落下して跳ね上がった際に歩いていた男性の足に当たりました。男性はかかとに軽いケガをしました。

 現場には落下物を受け止めるためのネットが張られていましたが、金属の板は溶接で熱せられていたため、ネットを突き破って落下したということです。

 作業員が鉄骨の柱から切断した板を回収し損ねたことが原因で、竹中工務店は再発防止に向けて安全対策の強化を図るとしています。