新型コロナ“第7波”の感染拡大で、自宅療養者の数も高い水準にあります。自宅から出られない人の生活を助ける様々なサービスが広がっています。

 駐車場に停めた車の運転席に向かって話しかけているのは薬剤師。車に乗ったまま薬を受け取る「ドライブスルー処方」です。

 愛知県一宮市のくすのき薬局朝日店で行われているこのサービス。収束の気配が見えない「第7波」の今、接触機会を減らす取り組みとしてニーズが高まっています。

 一方、患者との電話でポストやドアノブの有無を確認するスタッフも。薬局を出て車でやってきたのは、一宮市内の集合住宅。薬を宅配していました。

 症状の聞き取りや薬の説明などは電話で済ませ、薬は手渡しせずにポストやドアノブを活用。患者に電話で連絡し、本人がピックアップするまでスタッフが確認します。

利用者:
「ありがたいです。自分が足を運んでまで行かなくて済むっていうのが一番大きいですかね」

 需要が拡大するこうした非接触のサービス。新型コロナの自宅療養者数が愛知県で10万人を超える中、ニーズが高まっているといいます。

くすのき薬局のエリアマネージャー:
「配達初期は1週間に1回あるかどうかというところではありましたけれど、現在は毎日4件5件出るようなところもありますし、かなり増えているような印象を受けております」

 このほか薬局の外には、24時間処方薬を受け取れるダイヤル錠式のボックスも用意。コロナの拡大をきっかけに新たなサービスの導入が広がっています。

くすのき薬局のエリアマネージャー:
「お薬の説明に関しては、この4月からオンラインのテレビ電話による服薬指導が可能になりましたので、今後はよりこういったものが積極的に使われていくのではないかと考えております」