愛知県では17日、過去最多の新規感染者が確認されました。「第7波」の収束はいつになるのでしょうか。

「第7波」のピークはいつ訪れるのか…。AIを活用して感染者数の予測を研究する、名古屋工業大学の平田晃正教授に伺いました。

平田教授:
「ピークは東京で8月上旬、具体的には6日ごろを考えていまして、愛知県ではその数日後、8月10日くらいであったのではないかと考えています。愛知県全体で見た場合には、すでにピークに達していると考えていまして」

 愛知でも、すでに「感染のピーク」を迎えているといいます。

 平田教授の研究グループが、7月25日時点で予測した東京の新規感染者数は8月上旬にピークを迎え、その後緩やかに減少するという予測。実際の感染者数も似た傾向を辿っていました。

 17日時点の最新データでは、さらに顕著な減少を予測していて、愛知も数日遅れて同じ曲線をたどるとみられています。

 しかし、愛知県では17日に過去最多の新規感染が確認されるなど、なかなか減少の兆しが見えず、その理由も聞きました。

平田教授:
「そのあとお盆の関係で再度ピークが来て、ピークが長引いた形になるんじゃないかなと。行動制限がなかったために(感染者数が)高い状態が続いた」

 3年ぶりに行動制限のなかったお盆休みで人の流れが増えたことで、当初の想定よりも1週間ほどピークが長引いたと分析しています。

 平田教授によると、エアコンが必要なほどの暑さが和らぐ9月中旬以降は、換気の機会も増えて感染者の減少が見込めますが、重症者・死者数のピークは遅れて訪れるため、8月末には医療ひっ迫のピークになると予測します。

平田教授:
「医療のひっ迫がまだ続いている間に、やはり不要な新規陽性者を増やすということで、実は今、病院の入口が塞がっている状況ですので。そういった意味でひっ迫を抑えるためにも感染対策をしていただくと、これしかないんだと思います」