感染者数が高止まりする中、岐阜県と三重県は19日午後、21日が期限の「BA.5対策強化宣言」を9月4日まで延長すると発表しました。

 感染者数が高止まりする中、津市のクリニックには19日も多くの子ども連れが相談に訪れていました。

一見三重県知事:
「とにかくここで感染を食い止めたいと思っています。県民皆さんお一人お一人の努力を、ぜひお願いしたいと思っています」

 2日連続で4000人を超える新規感染が確認された三重県。一見知事は19日午後、21日を期限としていた「BA.5対策強化宣言」の期間を9月4日まで延長すると発表。若い世代も含めた全ての世代に、感染対策の徹底を改めて呼びかけました。

 津市にある「岩尾こどもクリニック」。お盆期間は休診していましたが、19日から診療を再開すると、午前中だけで親子連れなど35人が訪れていました。

母親:
「お盆中に帰ってきた旦那が、昨日の夜に発熱した」

岩尾院長:
「でも熱ないでしょ?」

母親:
「私たちはないです」

 母親と2人の子どもに熱はありませんが、咳などの症状があるといいます。

岩尾院長:
「ちょっとゼーゼーするな。コロナはあんまりゼーゼーしないんです。よくある風邪じゃないですかね」

母親:
「できたら、陰性という確実なものがほしい」

岩尾院長:
「今は熱が出ないと検査しないから。対応を皆さん困っていて、新型コロナウイルスは発熱するので、熱が出たらまた連絡してください」

 現在は熱がない場合は検査をしないため、しばらく様子をみることになりました。

 こちらのクリニックでは、お盆休み前は1日に80人以上を診察。このうち20人ほどがコロナの陽性だったといいます。

岩尾院長:
「BA.5になってから感染力がすごいので。自宅安静しちゃうと家族が順番にやられてっちゃうから。感染して10日間の自宅安静というのはかなりしんどいんで、感染した人からのワクチン予約が今はありますかね」

 早ければ9月にも努力義務化となる5歳から11歳以下のワクチン接種は、8月から実施する日を増加。

 ただ三重県では子どもの接種率が、16日の時点で1回目が17.2%、2回目が15.8%と、いずれも全国平均を下回っています。

岩尾院長:
「大人が最初に(ワクチン接種)した時に痛いとか熱が出るというので、怖いという先入観が入っちゃったので、『こんなしんどいのうちの子どもにまで』というのが先立って。自分がかからないという安心感と、人にうつさないという安心感を少しでも高めるためにも、ぜひワクチンを接種いただきたい」