2021年に不審物が届き中止となった「表現の不自由展・その後」が、2022年は25日から名古屋で開かれます。

 名古屋市中区の「市民ギャラリー栄」で25日から始まる「表現の不自由」をテーマにした作品展。

 2019年に抗議などが相次いだ、あいちトリエンナーレの企画展「表現の不自由展・その後」で展示された、慰安婦像をモチーフにした作品や天皇制について表現した絵画などおよそ60点が展示されます。

 この作品展を巡っては、2021年7月に同じ会場で開催されましたが、会場に届いた郵便物が破裂する事件が起きたため、会期の途中で中止となりました。

 今回は入場は全て事前の予約制で、金属探知機などを使った手荷物検査も実施されるほか、郵便物も局留めにするなど、主催者側などが安全対策を強化しています。

「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会の山本さん:
「歴史の真実と表現の自由がまた潰されたというような思いで、すごく悔しい思いをしました。何としてもこの4日間を成功させて、この展示をやりきりたいと思っています」

 この作品展は、25日から28日まで開かれています。