
名古屋市熱田区で、酒に酔ってタクシーを奪い逃走したとして27歳の男性が逮捕され、その後に不起訴処分となった事件について、検察審査会が「不起訴不当」の判断を下しました。
検察審査会などによりますと、男性は2021年8月、名古屋市熱田区で口論になったタクシー運転手に暴行を加え大ケガをさせたうえ、そのままタクシーを奪って飲酒運転で逃げた強盗致傷などの疑いで逮捕されました。
名古屋地検は2022年2月、男性を不起訴とし「飲酒の影響で刑事責任能力を問えない」と判断したとみられていますが、運転手側が処分を不服として検察審査会に審査を申し立てていました。
名古屋第二検察審査会は、男性が奪ったタクシーで減速しながらカーブを曲がっていたと指摘。「当時の男性の精神状態について、十分な検討が相当」として、9月8日に「不起訴不当」の議決をしました。