10月にも様々な食品が値上げされます。「今年最大」となる6500品目が対象です。

 春から続く食品の「値上げラッシュ」にさらに大きな波が…。10月1日にはマヨネーズやソーセージ、チーズなど今年に入って最多、6500品目の出荷価格の値上げが予定されています。

 名古屋市守山区のスーパー「ナフコ不二屋 守山店」。この店では200種類ほどの商品が対象になるといいます。

客:
「財布が痛いですよね」

別の客:
「(値上げは)もうしょうがないという感じです」

 しかし店で貼られていたのは、なぜか「値上げしません」のポップ。

ナフコ不二屋 守山店の店長:
「当店は10月の中頃までは絶対に値上げは行いません。10円でも20円でも少しでも上がっただけで、やはりお客さまは買い控えの方に走ってしまいますので」

 新型コロナやウクライナ情勢、円安などで、食品だけでなく生活用品やガソリンなどあらゆるものが値上がり中。

 ますます節約志向が強まる客のため、出荷価格の値上げ前に大量に仕入れるなどして、ギリギリまで店頭の価格を抑えるということです。

ナフコ不二屋 守山店の店長:
「他の企業さんも横にらみしながらになりますので、本当に当店としては我慢している状態。節約しながらお客さまにできるだけ還元していけるように頑張っていきたいと思います」

 大手各社はビール類や酎ハイなどの出荷価格を、10月1日からおよそ2%から17%値上げします。名古屋市中川区の酒店「酒ゃビック中川店」では、3日から店頭価格に反映される予定です。

 日持ちする商品ということもあって、先週の末ごろから「まとめ買い」の客が増えているといいます。28日も午前10時の開店直後から、ビールをケース買いする客の姿が見られました。まとめ買いの影響で、ごっそりなくなってしまう商品も…。

客:
「ビールとレモン酎ハイ。10月入る前に買っておきたいかなと。全体的にいろんなものが値上げしているので、ちょっと苦しいですよね」

別の客:
「法事があって、来ると思うからちょっと余分に。ちょっと大変ですね、助けてください」

 間もなくやってくる今年最大の値上げの波。乗り越えることはできるのでしょうか。