愛知などの病院が発注した事務業務の委託で、業界大手「ニチイ学館」など2社の談合が認定されました。

 公正取引委員会は17日、愛知県と岐阜県の20の公立病院が発注した医療事務の委託などの入札で、業界大手の「ニチイ学館」と「ソラスト」が談合を繰り返したとして、独占禁止法違反を認定したと発表しました。

 2社は2015年から4年に渡り、それぞれが既存の契約を維持できるよう入札価格の調整などを行っていて、談合が認定された契約はあわせて40件・およそ87億円に上ります。

 公正取引委員会はニチイ学館に対して1億2千万円余りの課徴金の納付を命じ、ニチイ学館は「厳粛に受け止め、法令順守の徹底に取り組む」とコメントしています。

 ソラストについては、自ら違反行為を申告したとして、課徴金などの対象となっていません。