東海地方最大級の学園祭に、コロナ禍前の賑わいが戻っています。名城大学は名古屋市天白区のキャンパスで大学祭を開き、ノーベル賞候補の教授も意外な特技を披露しました。

 名城大学の天白キャンパスで始まった「大学祭」。新型コロナの感染がやや落ち着き、2022年は3年ぶりに大学の外からの来場者を受け入れています。

 テーマは「リユニオン」=再会。キャンパスに学生たちの賑やかな声が戻ってきました。

 チアリーディング部が明るい笑顔で会場を盛り上げると、ステージで演奏しているのは「ギターマンドリン合奏団」。フルートを奏者しているのは、カーボンナノチューブ発見の功績で毎年“ノーベル賞候補”として注目される、飯島澄男終身教授です。

 フルートは長く続ける趣味だという飯島教授。今回は合奏団からのラブコールを受けて、特別に演奏に参加しました。

飯島終身教授:
「フルートは学生時代からオーケストラに入ってやっていたんです。さぼっていて、音を出すのに2カ月くらい一生懸命やった。(手に)たこができるんです」

 手にたこができるほどの猛練習で、大学祭を盛り上げました。

飯島終身教授:
「昔はもっといろいろ屋台が出てやったけど、だけどいいですよ、こういう雰囲気は」

 大学のお祭りといえば、「焼き鳥」や「焼きそば」などの模擬店がつきものですが、こちらも保健所などと調整を重ね、3年ぶりの解禁です。

大学2年生:
「私自身、(コロナ)前の学祭を知らないので。小さい時に学祭に来ていた雰囲気になってきているなって感じ」

 コロナが大学生活を直撃した在校生たち。ようやく少し、思い描いたキャンパスライフが戻りつつあるようです。

大学祭実行委員長:
「遠隔授業が2年生の前期まで続いて、なかなか楽しめないことが多かった。本当に1年生の時では考えられない本来の大学祭を、まだ初めの一歩に過ぎないですけど、戻せたことがとてもうれしく思います」

 名城大学の大学祭は5日も開かれ、入場には事前の予約が必要です。