2021年11月、愛知県弥富市の中学校で、当時中学3年の男子生徒が同学年の生徒に刺殺された事件で、第三者委員会は再発防止策を盛り込んだ調査結果を市の教育委員会に提出しました。

 2021年11月、弥富市の中学校で、当時3年の男子生徒が同学年の生徒(当時14)を刃物で刺して殺害した事件では、男子生徒は警察の調べに対し「嫌なことが続いていた」などと供述し、弥富市は第三者委員会を立ち上げて調査にしていました。

 男子生徒については2022年3月、名古屋家裁が「発達障害が認められ、動機の形成にはこうした特性が顕著に影響している」として少年院送致を決定していましたが、第三者委員会は7日、市教委に調査報告書を提出しました。

第三者委員会の委員長:
「発達特性は先生だけが見ていてもなかなか気付かない面があったりするので、カウンセラーさんだとか様々な心理職のいろんな目が入ることで気付くこともたくさんあるでしょうし、そのようなことも提言しております」

 報告書では、スクールカウンセラーの常駐化や、進学時に生徒の発達特性に関する情報の引継ぎを強化することなどを再発防止策として提言しています。

 いじめの有無や学校側の対応状況などの調査結果については、今後被害生徒の遺族など関係者と協議して公表するかどうか判断するとしています。